PC上でアプリを実行できるようにするAndroidエミュレーターである「BlueStacks」。
今回は、このBlueStacksについて、使い方、危険性、そして快適に使用するための推奨スペックまで、徹底的に解説していきます。
BlueStacksとは
BlueStacksは、PCやMac上でAndroidアプリを実行できるようにする「Androidエミュレーター」です。エミュレーターとは、ある環境で別の環境をソフトウェア的に再現する技術のことを指します。
つまり、BlueStacksを使えば、お使いのPCがあたかもAndroidスマートフォンであるかのように動作し、スマホ向けのアプリやゲームを楽しむことができるのです。
200万以上のAndroidゲームをサポートしており、RPG、ストラテジー、アクションなど様々なジャンルのゲームをPCで楽しむことができます。
大画面でのゲームプレイと多機能性に優れている
BlueStacksには以下のような多彩な特徴があります。
- マルチインスタンス機能:複数のゲームを同時にプレイ可能
- キーマッピング:キーボードやマウスでの操作をカスタマイズ
- 高FPS設定:最大240FPSでの滑らかなゲームプレイ
- リアルタイム翻訳:言語の壁を越えてグローバルなゲームを楽しめる
- 低メモリ消費:動作が低スペックCPUでも動く
特に複数のゲームを起動していても滑らかで、メモリ消費も少なく動作も軽いのが特徴です。
無料で使える
BlueStacksの機能は無料で利用することができます。インストールから基本的なゲームプレイまで、追加費用なしで楽しむことができます。
BlueStacksでできるアプリの例
BlueStacksは200万以上のゲームを遊ぶことが可能。
人気ゲームならほとんど遊べます。以下の例です。
- Fate/Grand Order
- ゼンレスゾーンゼロ
- ブルーアーカイブ
- アズールレーン
- ウマ娘プリティーダービー
- 放置少女-百花繚乱の萌姫たち
- プリンセスコネクト!Re:Dive
- 崩壊:スターレイル
- アークナイツ
- メメントモリ
- 学園アイドルマスター
遊べるゲームはこちらから確認することができます。
BlueStacksの推奨スペック
BlueStacksはPCにインストールして使用するものですが、どんなPCでも動作するわけではありません。動かすためには必要最低限のPC性能が必要です。また、快適にプレイしたいのであればそれなりのPCスペックが必要になります。
そこで、BlueStacksを動かすための最低動作スペックと推奨スペックをまとめます。
最低動作スペックと推奨スペック表
最低動作スペック | 推奨スペック | |
---|---|---|
OS | Windows 7以降 | Windows 10 |
CPU | IntelまたはAMDプロセッサー | シングルスレッドベンチマークスコアが1000以上のIntelまたはAMDマルチコアプロセッサー |
GPU | Intel HD 5200以上 | PassMarkスコアが750以上のIntel/Nvidia/ATI、オンボードまたはディスクリートコントローラ |
メモリ | 4GB以上 | 8GB以上 |
ストレージ | 5GB以上の空き容量 | SSD 5GB以上 |
BlueStacks 5とBlueStacks 10の違い
BlueStacksには旧バージョンの「BlueStacks 5」と最新バージョンの「BlueStacks 10」があります。基本的な機能はどちらも同じですが違いもあります。
それぞれの特徴は以下の通り。
- PCに直接インストールするローカルインストール
- 低スペックPCでも動作する軽量設計
- メモリ使用量が少なく、複数インスタンスの同時実行が可能
- クラウドでゲームプレイが可能
- インターネット接続があればどのデバイスでもプレイ可能
- ダウンロード不要なので即時プレイ可能、容量を圧迫しない
BlueStacks 10がおすすめ
BlueStacks 10はクラウド上にゲームを保存して直接プレイできます。
どちらを選ぶかについては、ローカルにインストールして容量を圧迫したくないならBlueStacks 10がおすすめです。インターネット回線が不安定な人はBlueStacks 5のほうがいいでしょう。
BlueStacksの使い方
BlueStacksを使うためには、BlueStacksの本体をインストールした後に、アプリをインストールする必要があります。
それぞれの手順について具体的に解説していきます。
BlueStacksのインストール手順
BlueStacksのインストールは非常に簡単です。以下の手順で行うことができます。
- 公式サイトからBlueStacksのインストーラーをダウンロード
- ダウンロードしたインストーラーを実行
- 画面の指示に従ってインストールを進める
- インストール完了後、BlueStacksを起動
- Googleアカウントでログイン(アカウントがない場合は新規作成)
まずはこちらの公式サイトからBlueStacks 10のインストーラーをダウンロードしましょう。
ダウンロードしたインストーラーを実行します。
インストーラーを実行するときに「変更」からインストール場所を変更することもできます。
あとは、画面の指示に従ってインストールをすすめましょう。
インストール完了後、BlueStacksが起動します。
これだけで、BlueStacksの基本的なセットアップは完了です。初回起動時には最適化のための設定を行う画面が表示されることがありますが、基本的にはデフォルト設定のままで問題ありません。
BlueStacksでゲームアプリをダウンロードする方法
次にゲームアプリをGoogle Playストアにアクセスしてインストールします。
BlueStacksを通じてGoogle Playストアにアクセスする方法は以下の通りです。
- 検索バーに目的のアプリ名やゲーム名を入力
- インストールしたいアプリを選択し、「インストール」をクリック
- ダウンロードとインストールが完了したら、「開く」をクリックしてアプリを起動
BlueStacksが起動した画面の上に検索バーがあるので、ここにゲーム名を入力します。
ここでは、例として「Fate/Grand Order」をインストールします。
検索すると、何個かゲームが表示されるので「Fate/Grand Order」を選択した後に「Google Playでインストール」を選択します。
Googleアカウントのログイン画面が表示されるので、そのままログイン手続きを進めます。
Google PlayストアでFate/Grand Orderのゲームページが表示されます。
ここで「インストール」ボタンをクリックすればインストールが開始されます。
ダウンロードとインストールが完了したら、「プレイ」をクリックするとアプリが起動します。
これでゲームを開始することができます。
インストールしたアプリは、BlueStacks上のホーム画面にアイコンとして表示されます。アプリの管理(アンインストールや更新)も、通常のAndroidデバイスと同様にGoogle Playストアから行うことができます。
BlueStacksの設定
次に主にBlueStacksをインストールした後に必要な設定について解説します。
キーマッピング
BlueStacksの大きな特徴の一つが、キーマッピング機能です。この機能を使うことで、スマホ向けゲームをキーボードやマウスで快適に操作できるようになります。
- ゲーム起動中に画面右側の「キーボード」アイコンをクリック
- 「キーマッピングエディタ」を選択し、エディタを開く
- 画面上の好きな位置にキーを配置し、対応するキーボードのキーを割り当てる
- 設定が完了したら「保存」をクリック
この設定により、例えばタップ操作を特定のキーに割り当てたり、スワイプ操作をマウスドラッグに割り当てたりすることができます。ゲームのジャンルや個人の好みに合わせてカスタマイズすることで、より快適なプレイ環境を構築できます。
パフォーマンス
BlueStacksには、さらなるパフォーマンス向上のための高度な設定オプションがあります。
- CPUの割り当て:BlueStacksに割り当てるリソースを調整
- メモリ割り当て:lueStacksに割り当てるメモリを調整
- FPS設定:ゲームのフレームレートを調整(最大240FPS)
ただし、最適な設定はPCスペック次第であることと、ゲームによっても変わるので、最終的には自分に合った設定を見つけましょう。
ディスプレイ
ディスプレイの設定オプションがあります。ゲーム画面を設定を変えたい人は変更しましょう。
- 画面解像度:解像度を設定、縦長、横長の画面切り替えも可能
- 画素密度:画像の解像度を調整。DPIの値が大きいほど解像度が高く、線や色、明るさなどの表現が滑らかで細かくなります
- マウスカーソル:マウスカーソルの種類を変更
- インターフェース・スケーリング:画像を拡大したり縮小したりします
グラフィック
グラフィックの設定の項目です。DirectXとOpenGLとVulkanの切り替えが可能です。またGPUの使用ON/OFF設定もできますが、基本的にONのままにしましょう。
ゲームパッド
ゲームパッドの設定をすることができます。デフォルトではONになっているので、誤入力されないようにしたい場合は、OFFにしましょう。
詳細設定
詳細設定では、言語やプラットフォーム、キーの設定、通知などを変更することができます。基本的にはデフォルトのままでOKです。
ショートカット
windows動作やシステム動作やAndroid動作などでショートカット設定をすることができます。
BlueStacksの安全性・危険性・違法性
BlueStacksは上にも書いたようにAndroidエミュレーターです。
エミュレータと聞くと「安全性」や「危険性」違法かどうか等を心配する人も多いでしょう。そこで、BlueStacksの安全性や危険性についてまとめていきます。
安全性について
結論から言えば、BlueStacksは安全なソフトウェアです。以下の理由から、その安全性が担保されています。
- サンドボックス技術:BlueStacksは独立した環境でアプリを実行するため、PCのシステムに直接影響を与えることはありません。
- 定期的なセキュリティアップデート:脆弱性への対応や新しい保護機能の追加が随時行われています。
- 個人情報保護:BlueStacks自体はユーザーの個人情報を必要以上に収集しません。
ただし、インストールするアプリについては、通常のスマホ利用時と同様の注意が必要です。信頼できる提供元のアプリを使用し、不要な権限を与えないようにしましょう。
つまり、BlueStacks自体は安全ですが、BlueStacks上で動かすアプリを外部からインストールする場合、危険性が伴います。例えば、外部アプリからウイルスの感染により、個人情報の漏洩することがありえます。
なので、安全に使用したいのであれば、ダウンロードするアプリはGooglePlayストアのみで行いましょう。
違法性について
なお、BlueStacks自体の使用も違法性はありません。完全に合法です。BlueStacksは、Androidのオープンソースコードを利用して開発された正規のソフトウェアであり、著作権法に違反するものではありません。
ただし、注意が必要な点もあります:
- ゲームの利用規約:一部のゲームでは、エミュレーターでのプレイを禁止している場合があります。
- アプリの再配布:BlueStacks上のアプリを無断で再配布することは違法行為となります。
基本的には個人で楽しむ範囲での利用であれば、法的な問題は発生しません。
BlueStacksが起動しない時の対処法
BlueStacksが起動しない時の対処法についてまとめています。
アンチウイルスソフトを除外する
BlueStacksは主要なアンチウイルスソフトウェアとの互換性が確認されています。McAfee、Avast、AVGなどの有名アンチウイルスソフトは、BlueStacksを安全なソフトウェアとして認識しています。
ただし、インストール直後にアンチウイルスソフトが反応する場合もあります。これは新しいソフトウェアに対する一般的な警告であり、BlueStacksが危険であることを示すものではありません。
とはいえ、アンチウイルスソフトウェアがBlueStacksが起動しない原因になることがあります。そんなときはアンチウイルスソフトの設定で除外リストにBlueStacksを追加することで解消できます。
パフォーマンスを設定する
BlueStacks本体が起動してもゲームが起動しないという時があります。その際は以下のパフォーマンス設定をして割り当てリソースを増やしましょう。
- グラフィックモードの最適化:ゲームに応じてDirectXとOpenGLとVulkanを切り替える
- メモリ割り当ての調整:BlueStacksに割り当てるRAMを増やす(ただし、PCの総メモリの半分以下に抑える)
- 定期的なキャッシュクリア:BlueStacksの設定から実行、ローカルの容量確保も。
グラフィックドライバーの更新
ゲームプレイ中クラッシュが発生し、再起動できなくなる時があります。その原因はグラフィックドライバーの更新ができていないことにある可能性があります。なので互換性のあるグラフィックドライバーをインストールしましょう。
まとめ:BlueStacksの使い方・危険性・推奨スペックを徹底解説!
BlueStacksは、PCでAndroidアプリを楽しむための強力なツールです。安全性、使いやすさ、そして多彩な機能をもつ優れたAndroidエミュレータです。
あなたも、BlueStacksを使ってPCでのモバイルゲーミングの新しい世界を体験してみませんか? お気に入りのスマホゲームを大画面で楽しむ喜びが、きっとあなたを待っています。
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